一番大事なこと
言うまでもないことですが、投資でどうやって儲けるかという話は至るところに満ち溢れています。
しかし一番大事なことは儲けることではないということに、長い時間掛かって、ようやく気付けたと思うのです。
こんなことを書いてしまうと誰にも読んでもらえなくなりそうですが、もちろん投資をするからには利益が出なければ、やらないほうがマシということになります。
私は投資で失敗したクチです。
そんな人間が何を伝えれるんだと思われるかもしれませんが、成功した人の話よりも失敗した私のような人間の話を反面教師にしてみるほうが、プラスになるのではないでしょうか。
一番大事なことは、投資を始める前に ”利益を出せたらどうするかを具体的に決めておくこと” だと思うのです。
ただ漠然と投資を始めることは非常に危険!
私はただ漠然と株なんかを始めてしまい、ただ儲けたいと思っていました。
一つだけ株に投資する中で損切りはしないと決めていて、株は上がったり下がったりするものだから、下がっても売らなければいつかは上がる。
そして上がって利益が出た時に売ればよい、そうすれば必ず利益を出せるという考えの投資法。
こんな単純な投資でしたが、結構これで利益を出すことができました。
300万円位投資する中、4~5年経った時には200万円程度利益を出せました。
しかし利益が出たらどうするかを考えていなかった為、調子に乗ってしまい失敗するハメになります。
赤字になっている会社の株を買い、黒字転換したら株価が急騰する。
そんな投資スタイルにだんだんと変化していったのでした。
そんな投資をしているうちに、さまざまな出費で株を売って使ったりもする中、我慢できずに損切りもしたり・・。
そうしてどんどん目減りしていき、気づいたときには ”あれ何で” といったふうになっていたのでした。
投資を今からやり直せるなら・・
もし新入社員の頃に戻って投資をやり直せるなら、どうするか。皆さんには投資で幸せになってもらえたらと思うので、参考になればと思います。
案① 損切りをしないことに徹する。株に関することを読んだりしていると、損切りが大事だなどとよく書かれたりしています。
しかし私の経験からすると損切りグセがつくと非常に危険。これはクセになると思うのです。
たまに損切りした後、うまくいく事があっても、なかなか損切り分を取り戻すのは大変。売買が多くなる分、手数料もかさみます。
そして損切りグセがつくと、利益が出ても回転させたくなり、ちょっとの利益で利確してしまう。
とにかく我慢できなくなって売買を繰り返す。
そして私のように気がづけば、”あれ何で”ということに・・。
損切りをしないことに徹するにはどうすればよいか・・。
株や投資というのは非常に面白いですが、値動きがあまりないと耐えられなくなり、ついつい他の銘柄が魅力的に見えてくるもの。
徹するというのは非常に難しいことです。
まず株価をなるべく見ないことが大事だと思いますが、これがなかなかできないです。
できないどころか常に見てしまうようなことにもなりがち・・。
ひとつの方法として、配当金や優待を楽しみにすることが挙げられます。
高配当であったり魅力的な優待がある銘柄を保持すれば、年2回の配当や優待を楽しみにして、売買を我慢できると思います。
今は3月決算ではない企業もたくさんあるので、決算月の異なる銘柄を買えば、年に数回どころか毎月のように楽しみを作ることもできます。
そしてひとまず配当のお金だけはぱ~っと使ってしまってはどうでしょうか。
配当のお金を株購入に充てて、さらに資産を増やそうなどとすると、やはりどこかで反動が起きてしまうというか、欲張って失敗していくことになるのではと思います。
ちょっとした投資では配当金もたいした事ないかもしれないですが、銘柄によっては5%を超えたりもするので、それこそ100万円投資したら、それなりにいろいろと楽しく使うこともできます。
それから配当金や優待を増やしていく方法として、例えば給料の1割やボーナスの半分などというように自分の生活に合わせて無理のない範囲で追加していったらどうでしょう。
毎年100万円投資していければ、仮に株価がかわらないとして30年経てば3000万円。
配当金が年2%とすると、毎年だまっていても60万円が入ってきます。
そして配当金でたとえば旅行にでも行く。
そして年30万円くらい配当がでるようになれば、グレードアップして海外旅行へ行くようにする。
年が経つにつれて旅行がグレードアップしていったら、毎年幸福度がUPしていく感じになりますよね。
このような投資を目標にしてはどうでしょうか? 理論的にはそんなに難しくないんです。
株はインフレに強いと言いますし、貯金はインフレで価値を損ねる可能性が高いです。
ただ株そのもので何倍にもしてやろうなどと思うと、落とし穴にはまってしまうでしょう。
シャイでナイーブな人にはそのような目にあうことなく、幸せになってほしいです。今回は案①だけにしておきます。
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