ビリギャル 書籍との出あい
最初に、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」という長いタイトルの本を書店で見たときに、まずタイトルが長いし、けばいギャルが表紙に写っていて、変な本だなと・・。
正直、こんな本が売れるのかなと思っていました。
しかし何度か足を運ぶうちに、早くも〇〇万部突破!!などと書かれているし、書店の目立つところに置いてあるわで、好奇心の強い私は本を手にしたのでした。
ビリギャルに惹きこまれる
本を購入して早速読み始めると、面白くて面白くて惹きこまれます。実話とは思えないような話の展開やエピソードの数々に驚きます。
こんな面白いストーリーは架空でも書けない気がして・・。まさに ”事実は小説よりも奇なり” です。
ストーリーは・・
簡単にストーリーをおさらいしてみると、小学校のときはおとなしかったビリギャルこと ”さやかちゃん” は、私立の中学校に入学した後、がらりと変わっていきます。
グループの中心的な人物になり、服装なども派手になっていきます。タバコを持っていたり、夜な夜なクラブに通ったりと・・。
毎日楽しく、ずっと友達と夜中まで一緒にいてカラオケに行き、街中をぶらぶら歩き、勉強以外のことばかりをしている生活・・。
運命の坪田先生との出会い
気づけば高校2年生になったさやかちゃん。夏になり、ああちゃん(さやかちゃんのお母さん)に、そろそろ大学のことを考えたほうがいいんじゃない と言われます。
そして運命の坪田先生が勤める塾へ・・
塾などさらさら行く気もなかったさやかちゃんですが、軽い気持ちで暇だし、1回だけ話を聞いてやるかとなり、坪田先生と出会うことになるのでした。
運命というのはほんとうに不思議ですね・・。坪田先生との出会いがなければ、ビリギャルの誕生もなかったに違いありません。
学力は偏差値30。聖徳太子を ”せいとくたこ” と読み、超デブな女の子と思っていたと・・(笑)。
普通ならあきれてバカにしてしまうところを、坪田先生は声を出して笑いながら、”君のその発想は天才だ!!” と思わずほめます。
こうして坪田先生は、学校の先生がさやかちゃんをバカにするようなことに対しても、真逆の反応を示します。
そして限られた短い時間のなかで、坪田先生との二人三脚で慶應大学現役合格までの険しい道のりを歩んでいきます。
坪田先生の熱意がさやかちゃんに伝わったからこそ、最後は奇跡が起こせたのだと思います。
あるとき坪田先生が、ああちゃんが必死に工面した塾の費用について、 ”このお金の重み、わかる?” とさやかちゃんに話す場面がとても印象的です。
坪田先生は、単に頭の良い人間を育てるだけではなく、こうした機会を逃さずに心豊かな人間に育てることも意識されていたのだと思います。
とにかく面白いし感動しました。私はノンフィクションが大好きですが、物語というのは面白さと感動を兼ね備えることが重要だと思うのです。
両方ないのは問題外ですが、面白いだけであったり、感動だけでは片手落ちです。
ビリギャルの実話は面白さと感動の両方が備わっており、しかもそれぞれのクオリティーが非常に高いので、これだけの大ヒットになったのだと思います。
私は関連本もいろいろと購入しましたし、映画も映画館で観ました。非常によかったです。素晴らしかったです!!
坪田塾
さて坪田塾の特徴ですが、まず「教えない、支える指導」がよいと思います。これは、わからない部分の調べ方、考え方を中心に指導を行うというものです。
確かに理にかなっているな~と思います。教えられたことって、受け身になりやすくてなかなか覚わりません。学校の授業なんかがまさしくそれですね。
塾でも学校の授業と同じようなことをしていてはどうなんでしょうと思ってしまいます。
でも坪田塾の指導により、家で一人になっても勉強するようになり、苦労して調べる習慣が身に付くと、分かった!となったときに喜びがありますし、そういう経験を積み重ねることで、さらに勉強するという好循環が期待できますね。
次に9つの性格タイプに合わせて対話する心理学を用いた指導 というのが非常に良いと思いました。
よく今の時代は、人をほめて伸ばす ということが盛んに言われています。確かに大事な視点とは思うのですが、なかには、ほめられるよりもちょっとはっぱをかけられるほうが伸びるタイプの人もいると思うのです。
坪田塾は9つもの性格タイプに合わせて指導するというのは、人それぞれのやる気だったり個性を伸ばすのに重要なことだと思います。
坪田先生も、さやかちゃんの性格をよく見抜いて指導したからこそ、ドラマが生まれたのだと思います。
とはいえ、坪田塾に通うだけで良い大学に合格できる訳ではありません。二人三脚が大事です。
坪田塾に通うことで、しっかりと背中を押してもらうサポートを受けながら、あとはみなさんご自身の努力で合格をつかみとってくださいね!!
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